十月句会の一句(うめしん句会)

10月の句会は今月も17名の出席でした。欠席者も投句され全員の句が並

びました。今月の兼題は菅治さん出題の「夜なべ」でした。

 出来栄えは如何でしょう。ご鑑賞ください。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

捨て難や祖母の夜なべの鼻めがね     石澤 貞男

句会報パソコン駆使すよなべかな      井上 知登

外人に礼儀正しき奈良の鹿          大屋真理子

夜なべ終え顔を装ふ祖母の朝        尾上 俊平

良夜なり猪口三杯の歩道橋         勝浦かよ子

しだれ萩風とたわむる色模様        菅   治

友集い酒宴延々これ夜なべ         高田 信義

青く茹で丹波枝豆弾き出る          竹之下晴美

名月の邪魔をするなと雲叱る         津田 良夫

ここ明日香棚田朱に染む曼珠沙華     虎井 勝義

わらべ唄通る稲穂の畔に添ふ        西岡 重毅

 ポケットに風船蔓忍ばせて         二反田昌雄

 夜なべかな猫の見つめる誘導灯      藤井 桂子

日曜日夜なべ仕事に妻ななめ        水川 秀樹

鳳仙花爪染め合いし幼き日           森  茂生

弾けてはまた納まりぬ稲雀           横田  侃

祖母と母声忍ばせてよなべかな       吉田 慶三

みはるかす山は燃えけり吉野柿       渡辺  恬

さて、皆さん。あなたはどの句が気に入りましたか。是非ご感想を聞かせてください。

関西同友会 井上知登

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