桜植樹ボランティアに参加して 関東甲信越 大江悠二

仙台に懐かしい顔がそろいました。今回は原沢さんの誘いで、中村さんと車で東北へ久しぶりの三人旅になりました。植樹の日の前夜、仙台駅近くの懇親会場には、南は九州から北は北海道まで、全国から40名余りの同友会の仲間が集まりました。実に数十年ぶりに会う平塚さん、浅沼さん、清水さん、増瀬さんはじめ、思いがけずたくさんの先輩・後輩の方々におめにかかり久しぶりに歓談し楽しい夜となりました。

みやま荘植樹感想文写真1翌日の朝は、皆さんの心がけか?さわやかな青空に!今回は小高い丘にある「みやま荘」での植樹作業でした。記念の句碑のご披露などのセレモニ―は厳粛な中にも和気藹々と、また足場の悪い場所もありちょっと心配だった40本余の植樹作業もおかげさまでスムーズに昼には完了することが出来ました。これも現地受け入れ側の担当者やさくら並木ネットワークの方々のご協力に合わせ、PTメンバーの方の周到な下準備のおかげと、これまでの皆様のご苦労に深く感謝申し上げるしだいです。

みやま荘植樹感想文写真2現地はまだまだ復興半ばと痛感しました。あちらこちらに「○○仮設団地」の標識が立ち、移住の街づくりのため山を削った台地では、造成工事が中断されブルーシートが掛けられていた(4・5世紀頃の遺跡が出土したので調査が必要?)。また海岸線近くでは、むき出しの大地と高い堤防の工事が延々と続き、海も見ることが出来ない・・。いまさらながらこの津波被害の大きさを感じ、決して癒えることのない思いを抱えた人達がいることを実感すると共に「復興」の難しさを改めて感じざるを得ませんでした。

このプロジェクトの桜や句碑が、末永く震災の記憶を風化させないための語り部となり、また毎年育ってゆく若木の青葉や、やがて咲く満開の桜が、少しでも被災地の皆さんの心の支えになることを切に願いつつ現地をあとにしました。

おりしも出かける数日前、九州の熊本、大分では、かってない大きな地震が続発し大変な被害が出て、なお余震が続くなか、現地では懸命な救援作業が続けられている時でした。植樹の翌日東京へ向かう途中、東北高速自動車道路・安達太良SAでおびただしい自衛隊の車両に遭遇、隊員の方々から急遽これから熊本に救援に向かうとのことを聞き、ご苦労様ですと心から頭を下げたことでした。

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