今月の一句(4月どうしん句会)

今月の兼題は「蛙」でした。
有名な芭蕉の句「古池や蛙飛び込む水の音」にあるように、古くから俳句の題材として多くの俳人に親しまれ詠まれてきました。都会地では見ることが少なくなってきましたが、我々にとっては貴重な生き物です。両生類を守ろうと2006年に「国際カエル年」が制定され、世界的に保護運動が展開されています。

写真は2月の特選第一席句 佐道正さんの「春泥をエレベーターに残しけり」です。


以下、特選句・入選句と会員の句を掲載します。

今月の特選句
湧水に泳がすやうに芹洗ふ        桑島久乃
建売りの幟の林立柳絮とぶ        中島篤三
相続の果ての更地に昼蛙         蓮尾碩才

入選句
初蝶や馬場の白馬と対峙せり       土方元夫
たちまちに川面かざるや花ふぶき     坂井正巳
解剖の蛙観念しておらず         佐道 正

会員の句
花ミモザ目立ちがりやの女の子      花房俊明
集落のあかりに息吹き遠蛙        小川 亶
多作多捨はや三月も終へりけり      桑島貞明
溜池の静けさ破る牛蛙          大崎太郎
蝌蚪のむれ落花押し合ふ小さき口     徳弘多史
これもまた仏性の顔著莪の花       野崎幾代
平伏にあらず睥睨蛙の眼         下山道郎
洗盤にお玉杓子が蠢けり         西聰太郎
血洗いの池の静寂亀鳴けり        鹿兒島俊之
こだまする蛙の中の旅の宿        浅野浩利
蛙鳴く声忘るるや都市暮らし       中川昌明

蓮尾碩才記

 

 

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