今月の一句(1月どうしん句会) 

1月の句会

今月も南雲先生がお休みのため、会員同士の活発な合評の句会となりました。後日先生からは、今月はやや説明の句が多かったとの批評をいただきました。先生によれば今月の兼題(季題)は「初夢」で、このような季語は普遍的で類想、類型になりやすく、身辺をもったしっかり詠う必要があるとご注意がありました。

今月のお題は「朝」、兼題は「初夢」と当季雑詠で、賑やかな初句会でした。

今月の入選句

奥宮へいざなふ篝り淑気満つ     徳弘 多史

初夢や山河を翔(かけ)るところまで 桑島 久乃

初夢の現となりぬ猫の舌        花房 俊明

賀状受く一語一絵の太き筆      中島 篤三

初夢のありかなしかと朝の黙            中島 篤三

丸餅にこだはりとほす雑煮椀     大崎 太郎

初夢の笑いの中に母の影       野崎 幾代

初空を果てなく支え阿夫利山     下山 道郎

今月の会員句

犬の息白し河原の朝まだき       沼田 重子

湯気のある厨の動き冬の朝      桑島 貞明

博愛のトリコロールに遠い春      蓮尾 碩才

買初やアウトレットの福袋         井上 知登

初夢は本当に空を飛んでいる     八尋  晃

初夢に寺の階段かけ上がる      坂井 正巳

どうしん句会の初句会

新年らしく野崎幾代会員から、ご実家でとれた蜜柑の差し入れがありました。手ごろで甘く、こんな蜜柑の木の庭がある家を羨ましく思いながら、美味しくいただきました。

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