今月の一句(10月どうしん句会)

10月どうしん句会

今月の兼題は「木犀」でした。

10月のどうしん句会は台風19号の直撃を受けやむなく休会となりました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

皆さんの投句をもとに後藤先生から選をいただき、特選第1席は徳弘多史さんの「金木犀揃いの服の園児過ぎ」でした。

今月の季題は「木犀」でした。今年は天候不順のせいかいつもより開花が遅いような感じがしますが、木犀の香りが漂い始めるとまさに秋を感じます。

写真は我が家の銀木犀と近所の金木犀です。

以下特選句・入選句と会員の句を掲載します。

今月の特選句

金木犀揃いの服の園児過ぎ     徳弘多史

星月夜思い思いのバスが発つ    浅野浩利

木犀の香り漂ふ厩舎かな         坂井正巳

入選句

登校の列や木犀香をふりて      小川亶

零余子飯炊ける匂のたちにけり   大崎太郎

金木犀土蔵の扉開く朝           桑島久乃

踏切や急行去りし秋の雲         佐道正

地下足袋の濡れし爪先かまどうま  葛巻正樹

会員の句 

木犀の薫りを競う金と銀         花房俊明

落鮎や川面の釣師不動なり     土方元夫

木犀の花ホロホロと下る坂       中島篤三

木犀の香りに怒り鎮めけり        桑島貞明

灯りなく金木犀の道標            蓮尾碩才

雨後の道木犀の香の深みをり    野崎幾代

秋薔薇の公園過る靴の赤        鹿兒島俊之

木星の香に引き込まれ佇みぬ    中川昌明

(蓮尾碩才 記)

 

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