「おもてなし」考 関東甲信越 原澤康嗣

 

260720 IMG_4253ベルニナ山

今年3月に、スイスのサンモリッツとダボスにスキーに行ってきました。

ご承知のように、スイスは観光立国。特に、サンモリッツはヨーロッパやアメリカからスキー客がくる超高級リゾートで、ホテルも一週間単位でリザーブするようなところばかり。我々は隣町のポントレシーナに宿をとり、バス、ロープウエイ、リフトすべて乗り放題の一日券(約3000円)で3日間スキーをしました。次に行ったダボスは、ご承知のダボス会議の場所。世界最古というスキー場もあるリゾート地で、町には5つ星の重厚な豪華ホテルもありますが、ダボス会議の会議場は、世界のエクゼクティブが集うにもかかわらず、いかにもスイスらしく、大学の講堂かと見まがう機能的ではあるが質素な造りでした。

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さて、本題の「おもてなし」ですが、あのオリンピックの招致会議以来、日本でもあちこちでこれぞ「おもてなし」とばかり日本料理などをだしていますが、観光立国スイスでは、我々のように見るからに観光客と分かる人が、ちょっと立ち止まって看板(サンモリッツはイタリア国境に近いところですが、スイスの公用語のひとつであるロマンシュ語圏で、アルファベットではあるけれど、ローマ字の子音にあたる文字がJKLのように並んでいて、A,I,U,E,Oなど母音に当たる文字がほとんどないので地名をなんて読むのかわからない)などを見ているとすぐに寄ってきて「どこに行きたいのか」など親切に聞いてきます。また、展望台などでは必ず写真を撮ってあげようと言ってきます。

何と言ってもおもてなしを感じるのは乗り物、通路などで譲り合うこと。レディーズファーストは他の国にもありますが、年寄り、子供がいる場合は絶対、若い人でもどこでも譲り合うのには感心しました。これは普通のマナーなのでしょうが、観光客にとって本当の意味で「おもてなし」になるのではないかな?と感じました。

滝川クリステルさんに今度はそんなプレゼンをやってもらいたいものです。

※写真はイタリア国境に聳えるベルニナ山(4,049m)、ダボス会議の会議場、今回の旅行のアレンジをしてくれた友人の娘の子供レミ―君と私です。

260720 IMG_7865レミ―5歳と

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